2011年4月16日土曜日

練習について

絵の練習とは、「制約を加えて絵を描く」行為です。描画方法に制約を加えることで、普段とは違う見方で「描く行為」を眺めやすくなります。
日常でも、遊びで「一週間ネットを断つ」など普段やらない掟を作ってみると、いつもと少し違う世界が見えます。わずかながら視野が広がりますし、まれに深化することだってあります。
制約によっていつもと違う経験をする
   ↓
視野が広がる
   ↓
認識の深化へとつながっていく
一絵ごとに試行錯誤し、正しいベクトルで「昨日とは違う線」を引き続けるタイプは、練習しなくてもうまくなります。しかし普通は自由に描かせると「いつもの線」に終始する。そういうタイプに「いつもと違う線を引かせる」(経験をさせる)ために、「練習=制約」が必要なのだと思っています。
逆にどんな練習法であっても、終始「いつもの線を引く」のであれば、視野は広がらず、本質的な成長は起こりにくい気がします。