2018年5月26日土曜日

(2018/05/26) ナユタさん完結7周年

6月で『ナユタさん』完結から7周年ですので、軽く振り返ってみます。

『同人王』連載中から、長編ストーリーWEB漫画は自分の性格的に向いてないというか、描いてて猛烈に苦しむので、4コマ漫画の方が性格的に向いているような気がしていました。

『同人王』完結直後の2011年。当時は4コマ未経験でしたが、あえて強引に方針転換して、初の4コマ連載『ナユタさん』をはじめました。
『ナユタさん』はもともと短期連載の予定で、予定通り半年で終了します。

2013年、4コマ連載第二段の『びーむちゃん』を開始。最初は4コマのみでしたが、読者さんから「解説が欲しい」との要望があり、4コマの左側に解説テキストも掲載。これが『4コマ+テキスト』スタイルのひな型になりました。

2016年、しばらく止めていたTwitterを再開しました(現在も続くTwitter4コマ垢)

本来なら両方とも一週間で爆破する予定でしたが、なぜか現在も続いています。

2017年、『中年男子の日常』を連載開始しました。これはわりと軌道に乗って、4コマ連載で過去最長の132本(約3ナユタさん)まで続いています。

実は中年男子も、27本目の時に、
「こんなことしてても無駄や! 終わりや終わり!!」
と、例の『絶望発作』が起きて、一度連載を打ち切っています。

ですが、読者さんから復活希望の声があったので復活してみたところ、特に問題もなく100本以上続いています。今になってみると逆に、当時絶望していた理由がよく分からなくなっています。



こうして振り返ってみると、7年半前に『4コマ漫画』の種をまきはじめて、本当にいろいろあって、ようやく今になって少し収穫できはじめているという感じです。

当時なにかビジョンや信念があれば、もっと効率よく行けたのかもしれませんが、そんなものはいまも昔も持ったことがないので、無駄に時間がかかりました。

しかし、実際に良い流れを呼び込んだタイミングは、ビジョンや信念ではなく、なんかガンギマって、すぐ爆破する前提で負ける可能性の高い博打をやってしまった時か、読者さんの何気ない一言だったような気がします。

4コマ路線が良かったのか悪かったのかは分かりませんが、当時ナユタさんではなく再び漫画描き漫画を描いていたら、それはそれで今ごろ煮詰まってたような気もしますので、今でも描き続けられているという点で、良い選択だったのかは分かりませんが、悪い選択ではなかったのかもしれません。

2018年5月16日水曜日

(2018/05/16) 中年男子BOOTH用バナー




BOOTHの透過版バナーに絵を入れたのを作ってみました。

掛率の関係で、Kindleの756円本と、BOOTHの324円本の印税額がほぼ同じ(というかBOOTHの方が多い)と判明。

Kindleの方が利便性が高いのは確かですが、価格が432円も安くなるのであれば、BOOTHで良くね…?という気も。

PDFはKindleと違って読んだ箇所を記憶できないのが弱点でしたが、『Adobe Acrobat Reader DC』のアプリなら記憶できると判明。

パソコンのBOOTH購入後にスマホにインスコするのが面倒なも、QRコード技とかで対応できるかもしれませんし、値段と細かいカスタマイズで対応できないかしら…



デカいバナーも作ってみました。



ページ数入りバージョン。

2018年5月6日日曜日

(2018/05/06) COMITIA124レポ


2018年5月5日の『COMITIA124』にサークル参加しました。昨年5月のゲームレジェンド以来なので、丸一年ぶりのサークル参加です。メチャクチャ長くなってしまった上に特に笑いどころもないですが参加レポです。



□ 最高の会場コンディション&無事完売!

イベント当日はGWな上に天気も良く、さらに会場の東京ビッグサイトでは、COMITIAの他にも、スタジオYOUさんのイベントや、ドールやガレキのイベントも開催されていて、人口密度も非常に高く、これ以上ない場のコンディション。Twitter等を見る限り、全体的に売れ行き好調だったようです。

僕も売れ行き好調でした。新刊総集編『中年男子の日常 老の巻』と、2011年の既刊『同人王』(同人誌版)の残り在庫を持ち込んで、両方とも完売(※)。

※正確には中年男子が4部残りましたが、持ち込んだ数を考えると完売と言ってよいでしょう。

ぶっちゃけ、開場までは心身ともに相当ブルーで、もう帰ろうかしらとか、13時で体力が尽きるのではとかけっこう本気で思ってましたが、ふたを開けてみたら、狐に化かされているのではと思うくらいのハイペースで売れはじめ、売り子を手伝ってくれたむらづき兄貴と二人で顔を見合わせて驚きました。
COMITIAは9年半前から参加していますが、こんなことははじめてです。

しかしそれもスタートダッシュだけで、すぐ売れなくなるだろうとたかをくくっていたのですが、むらづき兄貴が、
「いやでも、ビッグサイトの他のイベントに行った方々が、あとでCOMITIAに来るとかで、存外最後までこんな感じなのでは…?」
と予想。実際に13時をすぎてもかなり人がいて、15時くらいまで売れ続けました。



□ 新刊1000円で一石三鳥&むらづき兄貴に感謝

今回はレジ作業の簡略化のために、新刊は1000円にしてみました。全108ページあるので相場ではあるのですが、自分としてはかなり強気な値段設定です(『同人王』は500円)。

結果は大正解で、レジのストレスがなくなりましたし、単価が高いので利益率も高く、イベント後は即ビッグサイトのATMに振り込めると一石三鳥でした。

しかし、レジを簡略化してもなお過去最高にてんやわんやしていました。むらづき兄貴が手伝って下さって本当に助かりました。ひとりだったらマジで詰んでました。



□ COMITIAはむしろ厚い本の方が有利…?

現場の反応を見る限りでは、WEB版を読んでないけど、会場で見かけてその場で衝動買いして下さった方が意外と多かったようです。

もしかしたらCOMITIAに限っては、安くて薄い本よりも、高くて厚い総集編の方がむしろ有利まであるのでは…?とも少し思いました。

オリジナル作品は、ぶっちゃけ内容よりもページ数なところがあるというか、ものすごくよくできた16ページ漫画よりも、内容普通な100ページ漫画の方が心に残る面があります。僕も100ページ超の総集編はすべて深く心に残っています。

つまり総集編同人誌は、単価は高いけど、読後感も含めるとむしろ安くて薄い本よりもコスパが良いまであり、COMITIAの参加者は玄人率が高いので、そういう考え方を持っているのではないかと自分は感じました。

というか、そうとでも考えないと、1000円もする同人誌をその場でチラ見して、WEB版を読んでないのに即買う人が一定数いた説明がつきません。普通高いと躊躇するはずですが、むしろ500円の本よりもサッと買っていったように見えました。



□ 『同人王』増刷希望の声

『同人王』が午前中で売り切れてから、
「増刷の予定はないのですか?」
と4名くらいの方から質問されました。1巻260ページの上下巻という狂った仕様で、100部完売しても利益が出ないくらい原価がかかりますので、どうしたものかなという感じで、これに関してはちょっと考えます。



□ 『ネット絵学2018』

また、4ページ寄稿させていただいた『ネット絵学2018』の方も売れ行き好調で、会場持ち込み分が完売したらしく、ホッとしました。なぜホッとしたかというと、1000部売れてもまだ赤字という超良心的すぎる価格だからです…

あと、現物を見てはじめて知りましたが、僕の4コマが大トリ的な位置に来ていて、この超豪華メンバーの本のシメが僕なんかで良いのか!?と嬉しくも震えました。



□ 今回は完勝でしたが次回以降の参加は未定

そんなこんなで今回は、場のコンディションと、珍しく豪運にも恵まれて、これほどネガティブな僕ですら完勝だったと言えるほどの大成功でした。

ただ、これほどうまくいってもなお、自分は性格的にも体質的にもイベントに向いてないなと思ってしまったことと、今回は運が良すぎたので、平運になるとどうかという点と、関東組がCOMITIAで盛り上がるほど、地方組や仕事組はぐぬぬ感が出てしまうのではと思ったことなどから、次回以降の参加は未定です。

やはりリアルイベントはいろんな意味で強いと肌で感じましたが、自分はネット生命体に徹した方が良いのでは…ともちょっと思いました。



□ さいごに

毎日誰とも会わず、コツコツと4コマを描いてはネットにうpる日々を送っていると、
「俺はこんなことをしてて良いのか…?」
と疑心暗鬼になってくるのですが、今回よく売れたことで、毎日4コマの方向性は需要があるのだと自信がつきました。今後もなるたけ毎日4コマをうpってまいりますので、お付き合いいただけますと嬉しいです!

また、今回頒布した『中年男子の日常 老の巻』は、メロンブックス様でも委託頒布予定です。そちらもよろしくお願いいたします!

『中年男子の日常 老の巻』(メロンブックス)

それでは、予定の3倍くらい長くなってしまいましたが、以上で報告終わりです。着席!(パクリ)