高い目標を決めることは良くないのです。何年以内に、部長まで昇ります、取締役まで進みます、などと決めないほうがいいのです。人生が苦しくなります。真面目に仕事をする。日々、勉強して能力を上げる。人々との付き合い方を学ぶ。そうすれば、自然に昇進してゆくのです。課長で止まるか、部長で止まるかは分かりませんが、自分の能力にふさわしい地位まで進むことは確かです。
アルボムッレ・スマナサーラ 「くじけないこと」P83
「絶対プロにならなきゃ」と焦ってた時は、逆に手が縮まったり燃え尽きたりしてました。
基本的にはアニメって穴の開いた船だから。沈む前に港に着けるかという、それだけなんですよ。そのためには排水作業をどうするかという、ダメージコントロールでしかない。
庵野秀明 「アニメスタイル 第1号」P81
「難しく考えない」――ここにビギナーズラックの必然性がある。人は、ものごとがわかってくるとだんだんと難しく考えるようになる。知識や情報が増え、考えが広がってくると、そこに迷いが生じてくる。
麻雀にも難しい手とやさしい手があるが、だが、ビギナーはどれが難しい手でどれがやさしい手かわからない。直感によって、もっともシンプルな手を持ってくる。そしてそのシンプルな手が結果的に「勝ち」へとつながっていく。
桜井章一 「負けない技術」P54