趣味の創作者の特性は、大きく分けるとこの3つなのではないかと。
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「好き型」
・好きなキャラやシチュを描く「楽しさ」を至上とするタイプ
・「これ萌えるよ」が殺し文句
・萌えるキャラ・作品がなくなった時が鬼門
・好きな作品なら、金銭的に損でも本を出す。
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「利益型」
・作品を描いて手に入る「お金や名声」を至上とするタイプ
・「こうすると儲かるよ(注目されるよ)」が殺し文句
・思うように儲からない(注目されない)時が鬼門
・儲かりそうなら、見たことない作品でも本を出す。
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「修行型」
・「能力の向上」を至上とするタイプ
・「こうすると上手くなるよ」が殺し文句
・「そもそもこの修業に意味はあるのか?」と疑問を持った時が鬼門
・能力が上がること最優先で、楽しさや利益は度外視。他のタイプとは目的と手段が逆。
※プロ志望で、「プロになるために修行している」タイプが「利益型」なのか「修行型」なのかは難しいところ。
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「捕捉」
・100%純粋な「〇〇型」というのはまれで、実際はミックスされたケースが多い。「好き:5 利益:4 修行:1」くらいがメジャーなタイプ?
・自分と違うタイプの創作者と話しても、「至上とするもの」をはじめ価値観がまるで異なるため、根本的に噛み合わない場合が多い。
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※今回は400字越えました
2011年6月29日水曜日
2011年6月25日土曜日
体系がなければ勝てない
(柔術マッチをやることになり)骨法の道場に行ったり、サンボをやりに木口道場に行ったり柔道場に行ったりしました。それなりに仕上げていったつもりだったんですけどね。技術として、何にも分かってなかったですね。柔道の技術をそのままもっていっても勝てないです。柔術の体系がなければ勝てないけれども、それがどんなものなのか当時は分かってませんでした。
中井祐樹 「格闘技・超勝負列伝」 (P124)
どの分野でも、レベルの高い相手と競うときはその分野の「体系」が必要になるというか。
2011年6月18日土曜日
長考に好手なし
将棋界には"長考に好手なし"という言葉があります。
長くは考えたけれども結局、迷いに迷って正しい選択ができないのです。
羽生善治 「40歳からの適応力」 (P137)
テキトーに殴り描いた漫画 >>>>> 考えに考えた超本気作
実によくあることです。
2011年6月11日土曜日
シンプルに体の向くままに
アメリカの選手はそんなの(投打極)気にしてないと思うんですよ。投打極とかじゃなくて『MMAってそういうもんでしょ』と。シンプルで、自由で、だからアメリカは凄いスピードで進化したんじゃないですか。UFCを見ても、頭で複雑に考えるんじゃなくて、もっとシンプルに体の向くままに、当たり前のようにやってますもん。打撃も出来るし、どっちかが隙を見せたらタックルに行くし、当たり前のようにパウンドに行って、当たり前のように一本を極めにいく。
川尻達也 「ゴング格闘技 2009年 03月号」 (P65)
WEB漫画のうまい人はこんな印象。"漫画ってこういうもんでしょ?"と言わんばかりに描く彼らに衝撃を受けました(自分はゴチャゴチャ考えるタイプなので)。
2011年6月7日火曜日
暇つぶしの価格破壊
90年代中頃くらいまで、漫画は「低料金で長時間潰せる」高コスパ暇潰しツールでした。しかしネット登場以後、暇つぶしのコストは異常低下。ほぼ無料で何十時間でも潰せるようになりました。結果、漫画は「高いわりに暇を潰せない」地位に低下。タダで暇つぶしできるのに、金を払ってまで漫画を読む人は少なく、売上は右肩下がり。しかし、「好きな作品なら多少高くても買う」熱心な方も依然おり、今後はおそらく、「少数の熱心な方にピンポイントな作品を届ける」時代になるでしょう。流通のデジタル化などにより、作家の印税率は大幅に上がるはずなので、例え1000部弱の売上でも、少しはお金になると思われます。しかしやはり大金にはならないので、基本的にはひとりで描くことになるし、専業作家として暮らすのも難しくなる気がします。
2011年6月5日日曜日
「なる☆まん!」感想
「なる☆まん!」 山野車輪著 (辰巳出版)
「嫌韓流」の作者さんが漫画業界の内情を漫画で暴露する本。漫画業界がゆるやかに死につつあることを様々な角度から証明。WEB漫画出身の立ち位置からみると、漫画の興亡史は新都社の歴史とある程度重なって見えます。WEB漫画でも、新人が実力・知名度ともに高い長期連載に勝つのは難しい。それでもWEB漫画ならたまに勝てますが、商業誌は市場も縮小中。内容の制限もシビア。人気作家のレベルも高すぎと、はるかに厳しい。終盤ではもう一歩踏み込んで、商業誌に頼れない現代の漫画家のあり方が考察されています。WEB漫画描きなら一度は考えるテーマでしょう。個人的には、今はまだ決定打がないので、漫画以外の本業を持ちつつ、副業or趣味で漫画を描き、腕を磨きながらファンを増やし、次世代の有効手が現れるのを待つしかない気がします。もっとも不況で、漫画を描けるゆとりのある仕事につくのも難しいですが…
「嫌韓流」の作者さんが漫画業界の内情を漫画で暴露する本。漫画業界がゆるやかに死につつあることを様々な角度から証明。WEB漫画出身の立ち位置からみると、漫画の興亡史は新都社の歴史とある程度重なって見えます。WEB漫画でも、新人が実力・知名度ともに高い長期連載に勝つのは難しい。それでもWEB漫画ならたまに勝てますが、商業誌は市場も縮小中。内容の制限もシビア。人気作家のレベルも高すぎと、はるかに厳しい。終盤ではもう一歩踏み込んで、商業誌に頼れない現代の漫画家のあり方が考察されています。WEB漫画描きなら一度は考えるテーマでしょう。個人的には、今はまだ決定打がないので、漫画以外の本業を持ちつつ、副業or趣味で漫画を描き、腕を磨きながらファンを増やし、次世代の有効手が現れるのを待つしかない気がします。もっとも不況で、漫画を描けるゆとりのある仕事につくのも難しいですが…
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