2018年8月27日月曜日

(2018/08/27) 銃撃ののち砲撃

『ビジョナリー・カンパニー4』を買ったところ、自分には『ビジョナリー・カンパニー2』よりも参考になりそうな感じでした。

特に注目したところは『銃撃ののち砲撃』というアドバイスです。

自分なりにザックリまとめると、一見どう考えても未来の花形になりそうな画期的商品であっても、実戦でうまくいくかどうかは、実際にやってみないとまったく分かりません。

机上の考えで「これはイケる!」と確信して、実証データもなしにいきなり大規模なプロジェクトをはじめて、大ハズレしてしまうと大損だし危険です。

なので、最初は的を外してもさほど痛くない低コストで小規模な『銃弾』を撃ちまくって、手ごたえのある当たり方をした銃弾があれば、全火薬を込めて大規模な『砲弾』に切り替えて発射せよ、みたいな教えです。

非常に常識的なアドバイスだと思います。



僕の場合、去年の退職後、なんとか創作活動で収入を得たいと考えて、考え付く限りの『銃弾』を撃ちまくりました。結果的に当たったのはこの辺です。

  • SNSでのほぼ毎日4コマ
  • 読者コメント収録4コマ
  • オリジナル連載『中年男子の日常』
  • 総集編同人誌(in COMITIA)
  • Kindle単行本

退職前は創作活動で収入を得ることをほぼ諦めていたので、一年ちょいでだいぶ進歩した感もありますが、まだ全然食えてないので、これからという感じです。

そのために、『銃撃ののち砲撃』の教えをどう実践していくかという点で悩んでいます。



今後の予定としては、オリジナルも二次創作も全部同じフォーマットで描いて、半年とか季刊くらいで100ページくらいの総集編同人誌+DL同人を出そうかと考えいました。

この方法は、おそらくTwitterではうまくいくのではないかと考えています、

しかし、『中年男子の日常』の実証データで、総集編同人誌は、ショップ売りではさほど部数が伸びないことが判明しています。

イベントに出れば売るのですが、今回の本は二次創作も含めてしまうので、COMITIAには出られません。となるとコミケやサンクリになりますが、コミケはともかく、サンクリでオリジナル一般向けメインはまず無理です。

同じように『中年男子の日常』の実証データで、非エロのDL同人もさほど売れないことが分かってしまっています。

となると、理屈ではよさそうであっても、現実的にあまり売れてない方法に活動を集中させるのは、それこそ『精度未調整の砲弾を撃つ』行為そのものであり、無理があるのではないかと…

ただ、実際やってみないと分からないところもありますので、2016年ごろの4コマ漫画の総集編を出してみて、これを銃弾として様子を見てみようかとも少し考えてはいます。



逆の発想で、先に有償のKindle本かDL同人を出して、売れることが確認できたネタを、無料のWEB漫画連載にして規模を拡大していく方が、『銃撃ののち砲撃』の概念にフィットしてるのかなぁ…ともちょっと考えていますが、よく分かりません。

2018年8月19日日曜日

(2018/08/18) 新書ペイント4コマにコメント収録

新書ペイント4コマにはコメントを収録しない予定でしたが、コメントがないと寂しい的なコメントもあったので、コメント収録版も作ってみました。


2018年8月17日金曜日

(2018/08/17) ペイント漫画のフォーマットがたぶん完成

僕は作画根性がないので、印刷解像度で描くのは辛いものがあります。できれば作画が楽なペイント漫画で描きたいと前々から思っていました。

しかしペイント漫画は、WEB漫画として無料で読む分には良いのですが、有償頒布しようとすると途端に難しくなります。

特に、紙の本に印刷するのが難しい。拡大すると線のカクつきが目立ちます。

なので、有償頒布したければ印刷解像度で描くしかないのですが、そうすると辛い。

この堂々巡りが解決せず、たしか2011年から7年にわたって延々と悩み続けましたが、ついに回答が出たかもしれません。

細かく解説すると長くなりますし、皆さんも興味ないと思いますので、簡単に結果を書きますとこんな感じです。

  • キャンバスサイズ:550 x 1200px(内枠:540 x 1190px)
  • ストーリー漫画の時は1キャンバスに8ページ分縦に並べる
  • 印刷時は3倍に拡大して新書判で印刷する

これでしたら、ニコ静、Twitter、pixiv、Kindleに対応可能です。
ペイント漫画を印刷すると線がカクつく問題も、3倍拡大程度ならさほど気になりません。
また、4コマのみではなく、ストーリー漫画でも使えます。

細かくなるので割愛しますが、他にもいろいろうま味な感じです。



□ 現時点で分かってる弱点

  • 新書サイズを安くて良い感じに刷れる同人誌印刷所が少なそう。
  • 新書判は統一規格がないので、印刷所によって微妙にサイズがブレる(特に横幅が1cmくらいブレる)
  • Instagramで公開できない(画像比率が縦長すぎて投稿不能)
  • ショップ頒布が弱い(小さすぎて店頭で見つけづらい)
  • BOOTHの個人通販だと小さすぎて発送が難しい



□ 上半期・下半期ごとの総集編案

漫画の分量がたまったら単行本を出しますが、新書ペイント漫画の場合、あえてジャンル分けせず、『牛帝@4コマ垢総集編 2019年上半期』みたいに、140ページ程度のまとめ本を半年刻みとかで出すのもアリかなとも思ってます。
オリジナルも二次創作も、単発も連載も、4コマもストーリー漫画も全部収録する感じで。

僕はどうやっても絶対迷走しますので、そちらの方が迷走しても単行本化時にロスが出なくて良いのではないかと。

2018年8月10日金曜日

(2018/08/10) 新規描きおろしスタイルに移行案

□ 現状の悩み:各部がどうにも非効率で儲からない


こんにちは、牛帝です。あと一ヶ月で『中年男子の日常』をはじめて一周年です。三年くらいたったような気分です。

いま現在、『ほぼ日刊でWEBに4コマをうpって、電子書籍や総集編同人誌を頒布する』スタイルで活動しています。
なんだかんだ過去最高の成績をあげられてますし、決して悪いやり方ではないのですが、自分の性格や価値観との相性の悪さも感じています。

ザックリいうと、各部がどうにも非効率で儲からない。

まず電子書籍。
電子書籍最大手のKindleには、『WEB二重公開禁止規約』があります。Kindleの漫画がTwitter等でも公開されていると、これに抵触して、印税率を半分に下げられてしまいます。

WEB漫画は『WEBで漫画を無料公開する』という構造上、どうやってもKindleの二重公開禁止規約に抵触してしまいます。
かといって、WEBからWEB漫画のログを消すのは、WEB漫画描きとしての存在感を自ら捨てる行為であり、これはこれで自札行為に等しい。

他のショップならこんな悪辣な規約はありませんが、Kindleは他のショップの何倍も売れますので、オリジナルの非エロ作品は、現実問題として、Kindleじゃないとまとまったお金になりそうにありません。

次に紙の本です。
紙の本は、オリジナル作品の場合、ショップ委託だとそこまで売れるものではないので、やはりCOMITIAやコミケが販売の中心になります。

イベントに出るのが好きなタイプなら何も問題はないのですが、自分は同人イベントにはできれば一切出たくないタイプですので、非常にストレスがたまります。かなり無理をしないと続けられません。

ショップ委託ならそんなストレスはないのですが、さほど数が出ない上に販売手数料も取られるので、こちらも儲からない。

まとめますと、電子書籍も紙の本も『帯に短したすきに長し』で、非効率で儲からない。どうにも歯がゆく、フラストレーションがたまります。



□ 解決策の案:新規描きおろしスタイル


そのことをずっと悩んでいたのですが、ふと先日、Twitterとかに投稿する漫画と、電子書籍の漫画とを分けて、WEB版とは別に新規Kindle本を描き下ろすスタイルを思いつきました。

エロ同人作家がよくやるパターンです。無料のエロ絵で客寄せして、それとは別に、新規に描き下ろしたエロ同人を買っていただくスタイル。

このやり方なら、Kindle本は新規描き下ろしなので、二重公開禁止規約にも抵触しませんし、電子書籍をメインにすることも可能そうです。

理屈上かなり良さそうなのですが、皆さんの希望的には総集編スタイルなんだろうなぁ…と思っていたのですが、試しにTwitterアンケートを取ってみたところ、予想に反して新規描きおろしスタイルの圧勝でした。





これ幸いと、いま抱えてる総集編案件を片付けたら、毎日ラクガキ+描き下ろしKindle本スタイルに移行したいと思います。