特に注目したところは『銃撃ののち砲撃』というアドバイスです。
自分なりにザックリまとめると、一見どう考えても未来の花形になりそうな画期的商品であっても、実戦でうまくいくかどうかは、実際にやってみないとまったく分かりません。
机上の考えで「これはイケる!」と確信して、実証データもなしにいきなり大規模なプロジェクトをはじめて、大ハズレしてしまうと大損だし危険です。
なので、最初は的を外してもさほど痛くない低コストで小規模な『銃弾』を撃ちまくって、手ごたえのある当たり方をした銃弾があれば、全火薬を込めて大規模な『砲弾』に切り替えて発射せよ、みたいな教えです。
非常に常識的なアドバイスだと思います。
僕の場合、去年の退職後、なんとか創作活動で収入を得たいと考えて、考え付く限りの『銃弾』を撃ちまくりました。結果的に当たったのはこの辺です。
- SNSでのほぼ毎日4コマ
- 読者コメント収録4コマ
- オリジナル連載『中年男子の日常』
- 総集編同人誌(in COMITIA)
- Kindle単行本
退職前は創作活動で収入を得ることをほぼ諦めていたので、一年ちょいでだいぶ進歩した感もありますが、まだ全然食えてないので、これからという感じです。
そのために、『銃撃ののち砲撃』の教えをどう実践していくかという点で悩んでいます。
今後の予定としては、オリジナルも二次創作も全部同じフォーマットで描いて、半年とか季刊くらいで100ページくらいの総集編同人誌+DL同人を出そうかと考えいました。
この方法は、おそらくTwitterではうまくいくのではないかと考えています、
しかし、『中年男子の日常』の実証データで、総集編同人誌は、ショップ売りではさほど部数が伸びないことが判明しています。
イベントに出れば売るのですが、今回の本は二次創作も含めてしまうので、COMITIAには出られません。となるとコミケやサンクリになりますが、コミケはともかく、サンクリでオリジナル一般向けメインはまず無理です。
同じように『中年男子の日常』の実証データで、非エロのDL同人もさほど売れないことが分かってしまっています。
となると、理屈ではよさそうであっても、現実的にあまり売れてない方法に活動を集中させるのは、それこそ『精度未調整の砲弾を撃つ』行為そのものであり、無理があるのではないかと…
ただ、実際やってみないと分からないところもありますので、2016年ごろの4コマ漫画の総集編を出してみて、これを銃弾として様子を見てみようかとも少し考えてはいます。
逆の発想で、先に有償のKindle本かDL同人を出して、売れることが確認できたネタを、無料のWEB漫画連載にして規模を拡大していく方が、『銃撃ののち砲撃』の概念にフィットしてるのかなぁ…ともちょっと考えていますが、よく分かりません。