□ 現状の悩み:各部がどうにも非効率で儲からない
こんにちは、牛帝です。あと一ヶ月で『中年男子の日常』をはじめて一周年です。三年くらいたったような気分です。
いま現在、『ほぼ日刊でWEBに4コマをうpって、電子書籍や総集編同人誌を頒布する』スタイルで活動しています。
なんだかんだ過去最高の成績をあげられてますし、決して悪いやり方ではないのですが、自分の性格や価値観との相性の悪さも感じています。
ザックリいうと、各部がどうにも非効率で儲からない。
まず電子書籍。
電子書籍最大手のKindleには、『WEB二重公開禁止規約』があります。Kindleの漫画がTwitter等でも公開されていると、これに抵触して、印税率を半分に下げられてしまいます。
WEB漫画は『WEBで漫画を無料公開する』という構造上、どうやってもKindleの二重公開禁止規約に抵触してしまいます。
かといって、WEBからWEB漫画のログを消すのは、WEB漫画描きとしての存在感を自ら捨てる行為であり、これはこれで自札行為に等しい。
他のショップならこんな悪辣な規約はありませんが、Kindleは他のショップの何倍も売れますので、オリジナルの非エロ作品は、現実問題として、Kindleじゃないとまとまったお金になりそうにありません。
次に紙の本です。
紙の本は、オリジナル作品の場合、ショップ委託だとそこまで売れるものではないので、やはりCOMITIAやコミケが販売の中心になります。
イベントに出るのが好きなタイプなら何も問題はないのですが、自分は同人イベントにはできれば一切出たくないタイプですので、非常にストレスがたまります。かなり無理をしないと続けられません。
ショップ委託ならそんなストレスはないのですが、さほど数が出ない上に販売手数料も取られるので、こちらも儲からない。
まとめますと、電子書籍も紙の本も『帯に短したすきに長し』で、非効率で儲からない。どうにも歯がゆく、フラストレーションがたまります。
□ 解決策の案:新規描きおろしスタイル
そのことをずっと悩んでいたのですが、ふと先日、Twitterとかに投稿する漫画と、電子書籍の漫画とを分けて、WEB版とは別に新規Kindle本を描き下ろすスタイルを思いつきました。
エロ同人作家がよくやるパターンです。無料のエロ絵で客寄せして、それとは別に、新規に描き下ろしたエロ同人を買っていただくスタイル。
このやり方なら、Kindle本は新規描き下ろしなので、二重公開禁止規約にも抵触しませんし、電子書籍をメインにすることも可能そうです。
理屈上かなり良さそうなのですが、皆さんの希望的には総集編スタイルなんだろうなぁ…と思っていたのですが、試しにTwitterアンケートを取ってみたところ、予想に反して新規描きおろしスタイルの圧勝でした。
これ幸いと、いま抱えてる総集編案件を片付けたら、毎日ラクガキ+描き下ろしKindle本スタイルに移行したいと思います。