自分はなぜこんなに運がないのかと、前のパートをやっていた時から毎日考えていましたが、いま思うと原因は明確で、『貧乏だから』の一点につきます。
大人になると、不幸を避けるにも、良いことが起きるにもお金がいる。貧乏だと、すべての不幸が直撃するし、良いことなどひとつも起きません。
自分の場合、3年ほどパートタイマーをしておりましたが、たったの年収100万円で、体を壊して2年間立ち直れないほど酷使される現実を思い知らされました。
僕の唯一のとりえは漫画ですので、漫画で稼ぐしかない。しかし漫画も、商業出版でヒットを飛ばせるタイプの才能ではない。ヒットを飛ばせない作家が出版社を頼ってもポイ捨てされるだけです。
誰かと組んで収入が上がったこともないため、少なくとも漫画では、誰かの手助けで収入が上がる目はないでしょうし、この点に関して一切希望を持っておりません。
つまり、自分ひとりで工夫して、自らの手で漫画を世間に売り込んで、実質的なページ原稿料を上げていくしか、人生の活路を切り開く選択肢はないのでしょう。
不幸中の幸いというか、描いてる漫画はここ4年くらい安定して面白いし、評判も良いので、良い面を信じてなんとか自力で売り込んでいくしかない。
まとめると、自分の屑運の原因は『貧乏』で、貧乏の原因は、自分の漫画をうまく売れない『商売下手』にあると考えるようになりました。
いつまでたっても人生がうまくいかず、あらゆる不幸がわいてくるのは、商売が下手で儲けられてないから。面白い漫画を描くのは当然として、とにかく少しでも商売をうまくしたいです。