これまではザックリいうと、Twitter等で4コマを連載して、100ページ強・千円の『厚い本』にして即売会で頒布する方式でした。
『モテ即3』の新刊『神聖もこもこ王国』は、Twitter等で4コマを連載して本にする点は同じですが、32ページ・400円の『薄い本』という、これまでやったことがないフォーマットでした。
これが大成功したことで、短絡的な考えではありますが、『厚い本』をメインにするよりも、『薄い本』をメインにした方が、読者さんの生態とも僕の生態ともフィットしていてベターなのではないかと思いはじめています。
僕の視点からまず書きます。『厚い本』は描くのがしんどすぎて、発行が著しく困難です。無事に発行できても、新刊と新刊の間が一年とかあいてしまいます。
膨大なページ数を描くこと以上に辛いのは、収益化の間があくことです。新刊が出た直後は預金残高があっても、新刊と新刊の間が1年とかあくと、精神と預金残高がガッタガタになります。
インディーズ漫画活動で真に命とりなのは、売上の少なさ以上に、収益化スパンの途方もない長さと、それに対応できない僕の計画性のなさの方な気がします。
そうして作った厚い本は、読みごたえがあって喜ばれていると思いますし、利益率も高いのですが、実際にイベントに出て、来られた方のオーラからなんとなく感じるのは、
「1,000円本だけではなく、会場限定の500円本とか置いてほしい」
という需要です。
インディーズWEB漫画の総集編を同人イベントで買うのは、もちろん作品が気に入ってのことですが、
「作者がどんな奴か顔を見がてら、軽く課金でもしてやるか」
みたいなアレも相当あると思っています。
自分がCOMITIAに参加する時、昔はそういう気分が強くて、
「あれが〇〇を描いてる△△先生か! なるほどどことなく作風を感じさせる空気感だぁ…」
みたいなことを感じるのが楽しみでした。
牛帝に関しては、田舎のコミュ障おじさんですし、わざわざ実物を見ても面白いことは何もないのですが、読者さんとしては、
『そこそこ有名なインターネットおじさんと直に会って、軽く課金して応援する』
みたいな需要も即売会にはあるのではないかと思いました。
その場合、1,000円だとちょっと覚悟がいるので、4~500円の方が良いのではないか。
そんなこんなで、これまでは『WEB4コマ×厚い本』がメインでしたが、『WEB4コマ×薄い本』をメインにしてみるのもアリかなと少し考えはじめています。