2019年4月14日日曜日

(2019/04/14) 『中年男子の日常』電書1・2巻の仕様を紙の本版(老の巻)に差し替えました

生来の無計画ぶりに加えて、電子書籍での経験不足もあり、『中年男子の日常』の頒布体制は、紙と電書で尺も違えば、電書だけでも各ショップで値段が違うなど、我ながらグチャグチャでした。

少し前にCOMITIAに出た時も、

「この紙の本は電書とどう違うんですか?」

とだいぶ聞かれて、自分の無計画出版を大反省しました。

頒布体制のグチャグチャさが、中年男子を終わらせたい原因の25%くらいを占めてましたので、思い切って紙の本版(『中年男子の日常 老の巻』)に単行本の仕様を統一して、各ショップ756円(税込)で電書の値段も揃えることにしました。

電書1巻の内容を『老の巻』に差し替えれば、すでに電書版を購入済の読者さんも再DLできるため損はしないと考えて、それが可能か各ショップに問い合わせました。

結論から言いますと、各ショップの中の人のご厚意でおおむね成功したのですが、Kindleだけはダメでした(後述)



◇ Kindle以外の電書ショップに関して

Kindle以外の、DLsiteFANZA同人BOOK☆WALKERBOOTHに関しては、すでに以下のように差し替えさせていただきました。

  • 旧電書(1巻):本編 1-44 収録 → 新版(紙の本=老の巻):本編 1-100 収録(内容追加)
  • 旧電書(2巻):本編 45-88 収録 → (内容重複のため販売終了)

『中年男子の日常(1)』を紙の本(老の巻)のファイルに置き換えて、収録ページ数を倍以上増やしました。

収録尺が伸びたことで内容が重複するようになった『中年男子の日常(2)』に関しましては、販売終了させていただきました。

大変お手数ではございますが、Kindle以外で電書1巻を購入済の方は、各ショップの管理ページなどから再DL等をお願いいたします。

電子書籍の2巻だけ買われた方は、本当にすみません。



◇ Kindleに関して

Kindleに関しても、上記と同じ差し替え処理をしたいとAmazonに問い合わせたのですが、

「それは無理です。既存のKindle本を販売終了して、新しく『老の巻』を出版して下さい」

と却下されてしまいました。

  • Kindleには『新しい版を出版した方が適切と思われるほど大きな変更を加えるのは禁止』規約があり、今回の変更はそれに該当する。
  • そもそも改訂版を出したところで、KindleにはDLsiteのようなバージョンアップお知らせ機能が原則ないので、すでに買ってる読者さんの本を最新版に差し替えるのはきわめて難しい。

以上が理由です。大規模修正禁止規約は初耳でしたが、内容の差し替えに関しては、Kindle版『中年男子の日常(1)』の表紙を差し替えた時にもトラブったことがありました。

ダントツで売れてるKindleだけが差し替え却下という一番困る展開で、どうするかだいぶ悩んだのですが、他のショップはすでに差し替え完了してますし、Kindleだけ旧版のままにしておくと、事態がますます収拾不能になってしまいます。

断腸の思いで、本を買って下さった数百名の読者さんにご迷惑をおかけすることを覚悟の上で、Amazon側の提案通り、既存の電書を販売終了して、『中年男子の日常 老の巻』を新たに出版することにいたしました。

あくまで販売終了で、公開終了ではございませんので、すでに購入済の方は引き続き読めるはずです。

また、旧電書に含まれていなかった その89-100 に関しましては、次巻の『中年男子の日常 猫の巻』に収録いたします。

電書版1・2巻を購入済の方は、新たに『中年男子の日常 老の巻』を購入する必要はございません。



◇ 牛帝猛省

自分の無計画ぶりを猛省しております…

前にも『どこでも出版』で紙の本を出して、すぐに止めたこともありました。

電書仕様ガバガバ問題の一番きれいな解決策は、『中年男子を電書3巻目で終わらせる』ことで、実はその方向で進めていたのですが、最近は内容的に良い感じなこともあり、終わらせるのが惜しくなってしまいました。

しかし続けるとなると、仕様バラバラ問題がボディーブローのように効いてきます。

結局、強引に連載継続&電書刷新に舵を切りましたが、読者の皆様には多大なご迷惑をおかけしてしまい、重ね重ね申し訳ございませんでした…



◇ Kindle余談

Kindleで『中年男子の日常 老の巻』のファイルを新規出版で登録したところ、Amazon側から、

「あなたは本当にこれを出版できる権利を持ってますか? 権利関係の証拠となる書類を提出してください」

というメールが来ました。

中年男子の日常 老の巻(紙版)

上記の紙の『老の巻』のAmazon販売は、Amazon販売代行業者である密林社さんにお願いしています。

そのことで、『出版社: 密林社』と書いてあるので、おそらく、密林社を出版社と勘違いしたのではないかと思われます。

「この本は牛帝の個人製作で、権利は100%自分にあります。密林社は出版社ではなく販売代行業者で、権利関係の契約は一切ないため、提出できる書類がそもそも存在しておりません」

と返答したところ、納得していただけて、販売開始になりました。

中年男子の日常 老の巻(Kindle版)

Kindleは一番売れますがいろいろ面倒ですね…